【健康コラム】ぐっすり眠れていますか?年齢とともに変わる“眠り”の話

はじめに

「最近、夜中に何度も目が覚めてしまう」「朝早く目が覚めてしまう」——そんな経験はありませんか?
実は、年齢とともに「眠りの質」や「リズム」は自然に変化していきます。けれど、その変化を知っていれば、過剰に不安にならず、工夫で眠りを助けることができます。今回は、「年齢とともに変わる眠り」の特徴と、毎日を元気に過ごすための睡眠との付き合い方をやさしくお伝えします。

 

年齢とともに変わる「眠りのかたち」

若い頃は布団に入れば朝までぐっすり眠れたという方も、年齢を重ねると「眠りが浅くなった」「眠る時間が短くなった」と感じることが増えます。これは自然な変化です。人の体は年齢とともに、深い眠り(ノンレム睡眠)が減り、浅い眠り(レム睡眠)が多くなります。さらに、体内時計も早まり、朝早くに目が覚めやすくなります。

つまり、「以前のように眠れない」と感じても、それは病気ではなく、「自然な体の変化」なのです。

 

なぜ夜中に目が覚めるのか

夜中に何度も目が覚めることは、多くの方が経験することです。これは以下のような原因が考えられます:

  • トイレに行きたくなる(夜間頻尿)
  • 浅い眠りの時間が長くなっている
  • 痛みやかゆみ、暑さ寒さなどの身体的不快感
  • 不安や心配ごと

夜間の目覚めは体の防御反応でもあり、完全に防ぐことは難しいですが、環境や生活の工夫で改善することが可能です。

 

睡眠不足が体と心に与える影響

睡眠が足りないと、日中の「だるさ」や「注意力の低下」だけでなく、免疫力の低下や認知機能の低下にもつながることがあります。また、気分が沈みやすくなり、うつ症状が出ることもあります。特に、眠れないことを気にしすぎると、さらに不安になり、眠れなくなる悪循環に陥ることもあります。
「眠れないこともある」「夜中に起きても大丈夫」と、心にゆとりを持つことも大切です。
 

心地よく眠るために今日からできる工夫

眠りの質をよくするには、小さな工夫が役立ちます。

  • 毎朝同じ時間に起きる(体内時計が整いやすくなります)
  • 昼寝は30分以内にとどめる
  • 夕方以降のカフェインやアルコールは控える
  • 寝る1時間前はテレビやスマホの光を避けて、静かな時間を過ごす
  • 布団に入る前にぬるめのお風呂(38~40℃)で体を温める

また、「眠れないときは、無理に寝ようとせず、一度布団を出て、静かな読書などをして眠気を待つ」ことも効果的です。

 

まとめ:眠りと上手につきあう

眠りは、体と心を元気にする大切な時間です。年齢とともにその形が変わるのは自然なことです。「眠れない」と感じたときも、まずは体と心の声に耳を傾け、できることから生活を整えてみましょう。

眠りと上手に付き合うことで、明日をもっと元気に迎えることができます。

  

カテゴリー: