
はじめに
10月10日は「転倒予防の日」です。
高齢者にとって転倒は大きなリスク。骨折や入院につながり、生活の質を下げてしまうことがあります。
特に一人暮らしの方にとっては、「転んで助けを呼べないかも」という不安もあるでしょう。
そこで今回は、今日からできる転倒予防の工夫をご紹介します。
転倒予防が大切な理由
転倒は誰にでも起こりうるものです。
年齢を重ねると筋力やバランス感覚が低下し、さらに視力や聴力の衰えも加わります。
その結果、ちょっとした段差やカーペットにつまずくだけで大きなケガにつながることがあります。
太ももの骨折や手首の骨折は特に多く、長いリハビリが必要になることも少なくありません。
転倒を防ぐことは、健康寿命を延ばす大切な取り組みなのです。
自宅でできる工夫
まずは住まいを見直しましょう。
- 床に物を置かない
- カーペットのめくれをなくす
- 電気コードは壁際に寄せる
といった工夫だけでも、つまずきにくくなります。
廊下やトイレに手すりをつけるのも効果的です。
また、夜のトイレ移動には足元灯やセンサーライトを設置すると安心です。
足腰を鍛えて転びにくく
筋力とバランスを保つことも重要です。
特別な運動をしなくても、日常生活の中でできることがあります。
- 椅子に座って足を上げ下げする
- 台所でつま先立ちをしてみる
- 壁に手を添えて片足立ちをする
どれも短い時間でできる運動です。毎日の習慣に取り入れてみましょう。
生活習慣の見直し
履物にも注意しましょう。
かかとが固定される靴や滑りにくい室内履きがおすすめです。
スリッパは脱げやすいため、転倒の原因になることもあります。
また、眼鏡や補聴器は定期的に点検を。
見えにくさや聞こえにくさは、転倒につながりやすいため注意が必要です。
さらに、栄養も大切です。タンパク質やカルシウムを意識して摂り、筋肉や骨をしっかり守りましょう。
一人暮らしでも安心する工夫
独居の場合は「万が一の備え」も考えておきましょう。
- 地域の体操教室やサークルに参加して体を動かす
- 緊急通報サービスを利用して安心を確保する
- ご近所や友人と声を掛け合う関係を作る
こうした工夫があるだけで、「ひとりでも大丈夫」という安心感につながります。
まとめ
転倒は、ちょっとした工夫で予防できます。
自宅の環境を整えること、毎日の運動、そして生活習慣の見直し。
どれも今日からすぐに始められることばかりです。
10月10日の「転倒予防の日」をきっかけに、できることから取り入れてみませんか?
転倒を防ぐことは、これからも自分らしく元気に暮らすための第一歩です。