【健康コラム】年末年始の過ごし方ガイド

はじめに

年末年始は、日常生活のリズムが崩れがちで、特に循環器疾患を抱える方にとっては健康管理が重要です。寒冷な気候や食生活の乱れ、ストレスが心血管系に与える負担を軽減し、安全で快適な年末年始を過ごすためのポイントをご紹介します。

 

1. 規則正しい生活リズムを保つ

年末年始は夜更かしや朝寝坊をしがちですが、不規則な生活は血圧や心拍数の変動を招きます。
早寝早起きを心がける:決まった時間に寝起きし、日光を浴びて体内時計を整えます。

  • 昼寝は短めに:午後の短い仮眠で疲労を回復しましょう。
     

2. 寒さ対策で血圧の急上昇を防ぐ

寒冷な環境では血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。急激な温度差が心臓に負担をかけるため、次のような対策を取りましょう。
暖かい服装を心がける:重ね着やマフラーで首元を温めることで血流を改善。

  • 入浴時の注意:浴室暖房を使い、湯温は38~40℃程度のぬるめに設定。急な立ち上がりは避けましょう。
     

3. 過食・過飲を避ける

おせち料理や宴会が続くと、塩分・脂肪分の摂取過多やアルコール過剰摂取につながり、心血管への負担が増大します。

  • バランスを意識する:野菜中心のメニューを取り入れ、脂質や塩分の摂取を控えめに。
  • アルコールは適量に:1日1~2杯程度に抑え、水を間に挟んで飲む習慣をつけましょう。
     

4. 適度な運動を続ける

運動不足は血行を悪化させ、心血管系に負担をかけます。

  • ウォーキングの習慣:寒い日は室内でストレッチや軽い体操を行いましょう。
  • 激しい運動は避ける:急激な運動は心拍数を急上昇させるため、医師に相談して適切な運動量を確認してください。
     

5. 服薬と健康管理の徹底

年末年始の慌ただしさで薬の飲み忘れや自己管理の手抜きが起きないように注意します。

  • 服薬スケジュールを守る:食事や旅行の予定が変わっても、決められた時間に服薬することが大切です。
  • 血圧や体重のモニタリング:血圧計や体重計を使い、日々の変化を記録しておきましょう。
     

6. 年末年始特有のストレスを軽減

家族行事や帰省などがストレスにつながる場合があります。ストレスは心臓に悪影響を及ぼすため、リラックスできる時間を意識的に作りましょう。

  • 気持ちを共有する:家族に体調について相談し、無理のない範囲で行事に参加する。
  • リラクゼーション法:深呼吸や瞑想、穏やかな音楽を聴くなど、自分に合った方法で心を整えましょう。
     

7. 緊急時の連絡先を確認

万が一の緊急事態に備え、医療機関や担当医の連絡先を把握しておくことが重要です。

  • 近隣の救急病院を確認:診療日や時間外対応の情報を事前に調べておく。
  • 家族にも共有:家族に健康状態を説明し、緊急時に迅速に対応してもらえるようにしましょう。
     

年末年始の過ごし方を振り返って

年末年始は普段と異なる生活リズムや環境が循環器疾患患者にとって負担になることがあります。しかし、基本的な健康管理を怠らず、無理をせずに過ごすことで、安全で快適な時間を楽しむことができます。今年一年の健康を振り返り、新年も健康を意識した生活を心がけましょう。​

 

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