【健康コラム】60代・70代から始める 脳梗塞と上手につき合うコツ

はじめに

脳梗塞を一度経験すると、「また起きたらどうしよう」「今まで通りの生活をしていて大丈夫なのだろうか」
そんな不安を感じる方は少なくありません。

脳梗塞は再発しやすい病気ですが、大切なのは、無理をせず、完璧を目指さず、長く続けることです。

 

再発予防の基本は「血管をいたわる」

脳梗塞の多くは、血管が詰まったり、血流が悪くなることで起こります。

つまり、再発予防のポイントは、血管に負担をかけない生活を続けることです。

その中でも特に大切なのが、「食事」「運動」「血圧管理」「服薬」です。

 

塩分は1日6g未満を目安に

高血圧は、脳梗塞再発の大きな原因になります。
塩分のとりすぎは血圧を上げ、血管を傷つけます。

再発予防の目安は、塩分1日6g未満。
ただし、厳しく制限する必要はありません。

【覚えておきたい目安】

  • みそ汁1杯:約1.5〜2.0g
  • ラーメン1杯:6〜7g以上になることも
  • 漬物:少量でも0.5〜1g程度

 

【続けやすい工夫】

  • 汁物は1日1杯まで
  • 麺類のスープは残す
  • 醤油は「かける」より「つける」
  • だしや香辛料を活用する

「今より少し減らす」意識で十分です。

 

散歩は“少し息が弾む”くらいでOK

再発予防に効果的なのは、無理のない有酸素運動です。

【散歩の目安

  • 時速4〜5km程度
  • 会話はできるが、歌うのは難しい速さ
  • 少し汗ばむくらい

【時間】

  • 1回10〜20分
  • 週3〜5日

毎日でなくて問題ありません。

 

心拍数の目安を知っておく

運動中の心拍数は、安全の目安になります。

【60〜70代の目安】

  • 安静時:60〜80回/分
  • 散歩中:100〜120回/分程度

 

心拍数が測れない場合は、

  • 「息は上がるが苦しくない」
  • 「終わって10分以内に呼吸が落ち着く」

これを目安にしましょう。
めまい、動悸、強い息切れが出たら、すぐに中止してください。

 

血圧と薬は再発予防の要

血圧は、自覚症状がなくても血管に影響します。
家庭用血圧計で定期的に測り、記録を残すことが大切です。

また、処方されている薬は症状を抑えるためではなく、再発を防ぐための薬です。
自己判断でやめず、気になることは医師に相談しましょう。

 

「がんばらない」ことが長続きのコツ

脳梗塞と上手につき合うとは、完璧な生活を送ることではありません。

  • 塩分を少し控えられた日
  • 5分だけ散歩できた日
  • 無理せず休めた日

それだけでも十分、再発予防につながっています。
できることを、できる範囲で。その積み重ねが、これからの安心した毎日を守ってくれます。