
はじめに
「うちは大丈夫。詐欺に引っかかるはずがない」
――そう思っていませんか。
しかし、詐欺犯は年々手口を巧妙にし、特に高齢者を狙う連絡方法は進化しています。
警察庁の特殊詐欺対策「SOS47」でも、様々な手口を具体的に注意喚起しています。
1.「警察官」を名乗る詐欺:巧妙化する偽装電話
最近よく見られるのが、警察官を装った詐欺電話です。
電話口で相手が「警察です」と名乗り、本人の口座が犯罪に使われている、不正な契約がされているなどと告げます。
そして、「口座を守るために対応が必要」「ここから電話番号を変える必要がある」と巧みに誘導します。
中には本物の警察署の代表番号を偽装表示するケースや、ビデオ通話に誘導して偽の警察手帳や資料を見せることで信用させる手口も増えています。
<注意ポイント>
- 本物の警察は、電話で口座番号や暗証番号を聞くことはありません。
- 本物かどうか不安なときは、電話を切って公式の番号で折り返し確認しましょう。
2.定番だけど要注意:ATM操作を求める還付金詐欺
「税金の還付があります」「保険料の返金手続きが必要です」と言って、ATMの操作を指示するタイプの詐欺は未だに後を絶ちません。
これも典型的な特殊詐欺として警察庁が手口として挙げています。
<注意ポイント>
- 行ったことがない手続きで、電話をしながらATM操作を求められる場合は詐欺の可能性が高いです。
- ATM画面に表示される指示に従ってお金を移動してしまうと、犯人の口座に送金されてしまうことがあります。
3. 身近な「預貯金・キャッシュカード詐欺」
「キャッシュカードを交換する必要がある」と言って、家までカードを取りに来るよう促したり、郵送を求めたりする手口もあります。
カードと暗証番号がセットで取られると、中の預金も一気に引き出されてしまう危険があります。
<注意ポイント>
- 銀行や警察がカードを自宅まで取りに来ることはありません。
- 自宅での訪問やカードの受け渡しを要求されたら、必ず家族へ相談してください。
4.「架空料金請求」やその他の詐欺
還付金詐欺やオレオレ詐欺だけでなく、「架空の料金が未払いになっている」と言って支払わせようとする手口、SNSやインターネットを通じて投資や商品購入に誘導するタイプも確認されています。
SNS型投資詐欺やロマンス詐欺など、ネットを使った詐欺も全国的に急増中です。
<注意ポイント>
- 知らない相手から来た請求や勧誘には応じない。
- 特にSNS上の投資話には注意が必要です。
5.だまされないための基本ルール
被害を防ぐために大切な合言葉は、「すぐ信じない・すぐ決めない・必ず相談」 です。
電話やメールでお金や暗証番号、カードの話が出たら、いったん電話を切り、家族や信頼できる人、警察に相談する習慣をつけましょう。
そして、電話だけでなく固定電話の番号表示・非通知拒否サービスを活用したり、国際電話番号の着信設定を見直したりといった日常の対策も大切です。
おわりに
詐欺の手口は誰にでも起こり得るものです。
「被害には遭わないだろう」という油断が一番の落とし穴です。家族や地域の人と声をかけ合い、いつもと違う連絡に気づいたら共有する——その積み重ねが、大切な暮らしを守る力になります。