【健康コラム】“なんとなく不調”は腸から?腸を整える春ごはん

はじめに

「なんだか体がだるい」「眠れない」「気分が晴れない」
——春になると、こんな“なんとなく不調”を感じる方が少なくありません。年齢に関係なく、多くの人が感じるこの状態は、実は「腸の元気」と深く関わっています。

今回のコラムでは、腸の働きが体や心にどう影響するのか、そして春のこの時期にぴったりな「腸を整える食事」について、わかりやすくお伝えします。

 

春に感じやすい「なんとなく不調」とは

春は気温の変化が大きく、日中と朝晩で寒暖差があります。さらに生活環境の変化も重なり、知らず知らずのうちにストレスを感じていることがあります。こうしたストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、腸の働きも弱めてしまうのです。腸の調子が崩れると、便秘や下痢だけでなく、疲れやすさ、肌荒れ、気分の落ち込みなど、さまざまな不調が起こりやすくなります。

 

腸の元気が体全体を整える

腸は「第2の脳」とも呼ばれるほど、全身の健康に関係しています。実は、体の免疫細胞の約7割が腸にあると言われています。つまり、腸を元気にしておくことが、風邪や感染症の予防にもつながるのです。また、腸は「幸せホルモン」とも言われるセロトニンを作り出す場所でもあります。腸が健康であれば、心も安定しやすくなるのです。

 

腸を整える食材とは

腸の調子を整えるには、「発酵食品」と「食物繊維」をバランスよく摂ることが大切です。発酵食品には、ヨーグルト・納豆・味噌・漬け物などがあり、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。また、食物繊維は野菜や果物、海藻、きのこ、玄米などに多く含まれており、腸の中の不要なものを排出しやすくします。

たとえば、「納豆ごはんにお味噌汁」「野菜たっぷりの煮物」「ヨーグルトにバナナ」などは、手軽に取り入れられる腸活メニューです。

 

毎日の食事でできる簡単な工夫

腸を整える食事は、特別なものを用意しなくても、日々の食卓で十分に工夫できます。たとえば、白米を雑穀米や玄米に変えてみたり、食事のたびに野菜を1品足すだけでも効果があります。朝食に果物やヨーグルトを加えるのもおすすめです。水分をしっかり摂ることも大切ですので、食事と一緒に味噌汁やお茶を意識して取りましょう。

また、よく噛んで食べることも腸の働きを助けます。ひと口につき30回を目安に、ゆっくりと味わいながら食べるように心がけましょう。

 

まとめ:腸から整えて、毎日をもっと元気に

春は体も心もゆらぎやすい季節です。そんな時こそ、腸を整える食事が力になります。発酵食品や食物繊維を毎日の食事に取り入れることで、体調が整い、気分も明るくなっていきます。食べることは、健康への第一歩。今日の食卓から、「腸から整える春ごはん」を始めてみませんか?

 

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