【健康コラム】これからをもっと楽しむための“人生整理”術

はじめに

年齢を重ねると、体の健康に気をつける方は多いと思います。毎日の食事、運動、健康診断…。これらは長く元気で過ごすために欠かせない習慣です。
しかし、健康と同じくらい大切なのが「心の健康」や「生活の安心感」です。将来への不安や心配ごとがあると、気持ちが落ち着かず、体にも影響を及ぼすことがあります。
そんなとき、健康管理と同じように「これからの暮らしをどうしていくか」を少し考えてみることが、心の安定につながります。その準備が、いわゆる「終活」です。

 

「終活」は人生を締めくくる準備だけじゃない

「終活」というと、“亡くなる前の準備”というイメージが強く、なんとなく避けたくなる方も多いと思います。
けれども、終活の本当の目的は「これからをより自分らしく生きるための整理」です。
たとえば、

  • 持ち物を見直して、必要なものだけに囲まれた暮らしにする
  • 自分が元気なうちにやっておきたいことをリストにする
  • 家族や友人に感謝を伝える

こうした行動は、心も暮らしも軽くし、毎日を前向きにしてくれます。
終活は“終わりのため”ではなく、“今とこれから”を大事にするための活動なのです。

 

身近な「片づけ」からはじめる

「いきなり大きな計画は難しい」という方は、家の中の片づけからスタートしてみましょう。
使っていない洋服や古い書類、しまったままの食器…。それらを整理するだけで、生活スペースが広がり、転倒などの事故防止にもつながります。
また、片づけの作業は意外と体を使うため、軽い運動にもなります。
「健康のために片づけをする」くらいの気持ちで取り組むと、終活への第一歩が自然と踏み出せます。

 

思い出や気持ちを「見える形」に

もうひとつのおすすめは、自分の歩みや気持ちを形に残すことです。
アルバムの整理や、旅行の写真にコメントをつける、好きな料理のレシピを書き残す…。これらは、自分にとっても家族にとっても大切な宝物になります。
また、「もしもの時にどうしてほしいか」という希望やメッセージをノートにまとめておくと、家族が迷ったり困ったりする場面を減らせます。
これは悲しい準備ではなく、家族への思いやりを形にする作業です。

 

元気な今だからこそできること

終活は、体力や判断力がしっかりしている元気な時期にこそ始めることが大切です。体が思うように動かなくなってからでは、やりたいことがやりきれないこともあります。
終活は「終わりの準備」ではなく、「これからの自分をどう過ごすか」を考える前向きな行動です。
健康のために歩いたり食事に気をつけたりするのと同じように、心と生活の健康のために、少しずつ準備を始めてみませんか?

  

まとめ

終活という言葉に抵抗がある方も、暮らしの整理や思い出の振り返りからなら気軽に始められます。
小さな一歩が、これからの生活をより安心で心地よいものにしてくれるはずです。元気なうちに、笑顔で「今」と「これから」を整えていきましょう。

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