
はじめに
「フレイル」とは、加齢に伴って心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、健康な状態と要介護の間にある虚弱な状態のことをいいます。フレイルになると、疲れやすくなったり、筋力が衰えて転びやすくなったりします。また、外出や人との交流が減ることで心の健康にも影響を及ぼし、認知症のリスクも高まるといわれています。
しかし、フレイルは適切な対策をすれば予防・改善が可能です! まずは、ご自身の健康状態をチェックしてみましょう。
フレイルチェックリスト
- 1. 体の健康について
✅ 半年間で2〜3kg以上の体重減少があった
✅ 以前より歩くのが遅くなったと感じる
✅ 転びやすくなった、または転んだことがある
✅ 5分以上続けて歩くのがつらい
✅ ペットボトルのふたが開けにくくなった
- 2. 栄養について
✅ 1日3食食べていないことが多い
✅ たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)をあまり食べない
✅ 口の渇きが気になることが多い
- 3. 心の健康について
✅ ここ2週間で気分が落ち込み、何事にも興味がわかないことが多かった
✅ 外出や人と会う機会が減った
✅ 物忘れが増え、日常生活に支障を感じることがある
- 結果の見方
●「はい」が0〜2個 → 今のところ問題は少ないですが、健康を維持するために運動や食生活を見直しましょう。
●「はい」が3〜5個 → フレイルのリスクが高まっています。生活習慣を改善し、できることから対策を始めましょう。
●「はい」が6個以上 → すでにフレイルの可能性があります。医師や専門家に相談し、適切な支援を受けましょう。
フレイルを防ぐためにできること
- 1. たんぱく質をしっかりとる
肉・魚・卵・大豆製品を積極的に食べる(1食あたり手のひら1枚分が目安)
- 2. 毎日少しでも体を動かす
1日10分以上のウォーキングや簡単な筋力トレーニングをする
- 3. 人との交流を増やす
家族や友人とこまめに連絡をとる、趣味の活動に参加する
まとめ
フレイルは「気づかないうちに進行する」ことが多いですが、早めに対策をすれば防ぐことができます。定期的に自分の体調をチェックし、できることから取り組んでみましょう!
参照リンク:厚生労働省「食べて元気にフレイル予防」https://www.mhlw.go.jp/content/000625526.pdf