
はじめに
一年の中でも特に寒さが厳しい2月。実はこの時期、血圧が上がったり、血流が悪くなったりして、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まることをご存じでしょうか?特に、高血圧や糖尿病、動脈硬化がある方は、ちょっとした油断が健康を大きく損なう原因になることもあります。
「寒いから仕方ない」と思いがちですが、冬の生活習慣を少し見直すだけで、健康を守ることができます。今回は、寒さが生活習慣病に与える影響と、その対策について詳しくお伝えします。
寒暖差が血圧に影響!冬の高血圧に気をつけよう
寒くなると、体が熱を逃がさないように血管を縮めるため、血圧が上がりやすくなります。特に、朝起きたとき、寒い場所に移動したとき、お風呂に入るときなど、急激な温度変化があると、血圧の変動が大きくなります。これが脳卒中や心筋梗塞の引き金になることもあるのです。
- 注意すべき行動
⚠️ 朝、急に布団から出る → 急な血圧変動でめまいやふらつきの原因に
⚠️ 寒いトイレや脱衣所へ行く → 血管が縮まり、血圧が急上昇
⚠️ 熱いお風呂にいきなり入る → 急な血圧の変動で失神することも
- 寒暖差から体を守るためのポイント
✅ 起きる前に布団の中で軽く体を動かす
✅ トイレや脱衣所に暖房を入れておく
✅ お風呂は41℃以下、ゆっくり肩までつかる
少しの工夫で、血圧の急な上昇を防ぐことができます。無理なくできる範囲で、温度差に気をつけましょう。
動かない生活が危ない!運動不足によるリスク
寒いと外出が減り、家でじっとしている時間が増えます。すると、血流が滞りやすくなり、血栓(血のかたまり)ができやすくなります。血栓が血管に詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因になってしまいます。
「冬だから動かなくても仕方ない」と思っていると、健康リスクはどんどん高まってしまいます。
- 家の中でもできる簡単な運動
✅ テレビを見ながら「その場足踏み」(1日10分でOK)
✅ 椅子に座って「かかと上げ・つま先上げ」(血流改善に効果的)
✅ 掃除や洗濯のときに、できるだけ大きく体を動かす
特別な運動をしなくても、日常の動きを少し意識するだけで血流が良くなり、健康維持につながります。
冬の食べすぎに要注意!バランスの取れた食事を
寒いとこってりしたものや炭水化物を多くとりがちになります。しかし、糖質や脂質をとりすぎると、血糖値が急上昇したり、血管に負担をかけたりする原因に。特に糖尿病や動脈硬化のある方は、冬の食生活が健康を大きく左右します。
- 冬におすすめの食材
✅ 食物繊維が豊富な野菜(キャベツ・白菜・ごぼう) → 血糖値の急上昇を防ぐ
✅ 青魚(サバ・イワシ・サンマ) → 血液をサラサラにする
✅ 発酵食品(味噌・納豆・ヨーグルト) → 腸内環境を整え、免疫力アップ
「少しずつ食事を意識するだけ」で、血管を守ることができます。 まずはできることから始めてみましょう。
水分補給を忘れずに!冬の脱水症状が危険
冬は汗をかきにくく、喉の渇きも感じにくいため、水分補給が不足しがちです。しかし、水分が足りないと血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
「トイレが近くなるのが嫌だから、あまり水を飲まない」
「寒いから飲み物を飲む習慣がない」
このような生活を続けていると、気づかないうちに脱水状態になり、血流が悪化してしまいます。
- 水分をしっかりとるための工夫
✅ こまめに水やお茶を飲む(1日1.5リットルを目安に)
✅ 味噌汁やスープを活用する → 体も温まり、水分補給がしやすい
✅ アルコールのとりすぎに注意! → 逆に脱水を招く原因になる
こまめに水分をとることで、血流をスムーズにし、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げることができます。
まとめ
寒い2月は、血圧の急上昇、血流の滞り、食べすぎ、水分不足といったリスクが重なり、生活習慣病が悪化しやすい季節です。
✅ 朝の寒暖差に注意して血圧を守る
✅ 家の中でも体を動かし、血流を良くする
✅ バランスの良い食事で血管の健康を守る
✅ 水分補給を忘れず、血液をサラサラにする
ちょっとした工夫で、冬の健康リスクを大きく減らすことができます。できることから始めて、元気に2月を乗り越えましょう!